マザック財団の研究開発助成に採択

理工学部機能創造理工学科の田中 秀岳 准教授が、公益財団法人 マザック財団「平成30年度研究開発助成」に3月18日に採択されました
■研究課題:
「機能性樹脂材料のエンドミル側面切削における切削特性の改善」
■研究概要:
 近年,複合材料である不織布が自動車や航空機などの材料として多用されています.
不織布は他の布状製品のように繊維を織る必要が無く大量生産が可能なため経済性に優れ,天然繊維や化学繊維などを材料に用いて機能性を持たせることで,用途に応じた物性の実現が可能という特徴があります.自動車では内装材や吸音材として不織布が使用されており,2017年~2022年の年間成長率において,世界の不織布の市場規模は重量で6.2%,収益で6.3%もの拡大が予測されています.
 不織布は切削時にバリが生じやすくトリミング加工などの切削加工が困難です.
そこで本研究では自動車産業を前提として, 不織布およびCFRTPと複合した材料等を切削するための工具や切削条件に着目し,エンドミルを用いて不織布と複合材料であるCFRTPのトリミング加工の最適化を行い,製造工程の効率化とそれに伴う使用範囲の拡大を目的としています.

■研究担当者(所属・職位・氏名):理工学部機能創造理工学科 准教授 田中 秀岳
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◇助成団体・助成制度の詳細はホームページをご参照ください。
URLアドレスhttp://www.mazak-f.or.jp/05.html