上智大学大学院案内
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 生物科学は近年爆発的に発展し、生命の謎は次々と解き明かされています。しかし、その謎はまだまだ深く、我々の想像を超えた未知の世界があります。一方、明らかとなった基礎生物学の知見は、直接新しい技術や製品として応用され、我々の生活を豊かにすることに役立てられています。すなわち、現在の社会は、生物科学の基礎研究を力強く切り開く研究者と生物科学の応用的価値を実現するための産業人を多く必要としています。 生物科学領域ではこのような二一ズに応えるべく、高度な研究能力と幅広く応用可能な知識を兼ね備えた専門家を養成します。生物科学の研究は細分化されています生命活動の神秘を捉え、仕組みを解明しよう 生物科学領域が、共通に必要な実験手技や考え方が多くあります。大学院生はさまざまなテクニックを習得し、下記にあげられた専門分野を深く掘り下げるとともに、多様な講義を受けることにより、生命という未知のジャングルの中に分け入る乗り物と土地勘を手に入れることができます。■高度な研究内容研究レベルの高さは国際学術誌への数多くの論文発表と、競争的研究資金獲得の実績によって裏付けられています。最先端の研究を大学院生とともに進めています。■教授による直接指導徹底した少人数教育により、研究計画の立て方、進め方、実験手技、情報収集の手法、発表のテクニックなど、研究のすみずみのプロセスを教員が直接指導しています。■幅広い教育内容幅広い分野における基礎から最先端までを、専門外の院生にもわかりやすく講義しています。専任のスタッフでカバーしきれない分野についても、他大学から超一流の研究者を招いての講義で補うシステムになっています。Biological Science教員一覧教授神澤 信行[機能生化学]植物の傾性運動分子メカニズムの解明と、新寄生体材料の創製に関する研究物質生命理工学科齊藤 玉緒[環境分子生物学]土壌微生物のポリケタイド化合物の生合成と細胞間情報伝達の分子機構笹川 展幸[神経薬理学・神経化学]神経細胞の開口分泌機構の解明と情報伝達に及ぼす新規薬物・毒物の作用機構理工学専攻千葉 篤彦[神経行動学・神経生理学]脊椎動物の行動発現の脳神経機構を行動神経内分泌学的手法により解析する物質生命理工学科新倉 貴子[神経科学・分子生物学]アルツハイマー病病態と神経生存因子作用の解析情報理工学科林 謙介[神経発生学]脊椎動物中枢神経系の発生における、神経細胞の移動と突起形成の研究物質生命理工学科藤原 誠[植物細胞生物学]植物オルガネラの形態・分裂に関する分子細胞生物学的研究安増 茂樹[発生生物学]魚類孵化酵素のタンパク質機能の進化と孵化腺細胞の分化機構准教授川口 眞理[進化生物学]タツノオトシゴやヨウジウオの育児嚢の形成メカニズムと進化近藤 次郎[生物物理学]生体高分子の構造研究と創薬・材料科学への応用鈴木 伸洋植物の環境ストレス応答を制御する分子生物学的機構10

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