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研究科委員長からのメッセージ

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理工学研究科委員長
高井 健一 TAKAI Kenichi

上智大学の建学の理念である「キリスト教ヒューマニズム」の精神の基、世界の人々と共に歩む「隣人性」と「国際性」を実践すべく、理工学研究科も「科学技術で人々に貢献」および「世界をフィールドに活躍」できる次世代研究者・技術者を育てることを目標としています。本研究科では前者の理念・目標を実現するために、2008年にそれまでの7専攻1研究所から1専攻8領域(機械工学、電気・電子工学、応用化学、化学、数学、物理学、生物科学、情報学)へ再編しました。1専攻とすることで、専門に閉じこもらない本当の専門家を養成し、今後、ますます多様化する分野横断型の科学技術に柔軟に対応できる教育システムとなっています。

後者を実現するために、グローバルな視点から地球規模で起きている環境破壊など様々な問題の解決に貢献できる人材養成を目的として、2013年から必要な単位を全て英語の授業で取得し修了できる英語コースを設置しました。研究室では日本語コースと英語コースの学生が一緒にゼミや実験を行うため、日常生活を通して自然に英語でのコミュニケーション能力と多様な価値観を身につけられます。日本語コースの学生が国際会議で発表する際には、英語コースの学生がプレゼンの指導を手助けするなど、世界をフィールドに活躍するための環境も整っています。

博士前期・後期課程とも社会人入試制度があり、働きながら修士・博士の学位を取得できます。自分の世界を作って豊かに生きるためには「まとまった時間」が必要です。別の時間が悠然と流れている本キャンパスで思考を深めることの楽しさを実感し、修了後は再び実社会に戻ってもう一段高い視点から各分野のリーダーとして活躍しています。

2020年から「材料」、「エネルギー」、「情報」に関わる3つの研究拠点を設立し、先進的な研究成果を集中的に発信しています。特に、東京の中心に位置する本学のキャンパスに国内外の研究者が集い、産官学の「知の交流の場」としての役割も果たしています。学生にとって、学内で最先端の研究成果を身近に吸収できる刺激的な環境でもあります。

本学理工学研究科は、先達から学んだ「知のバトン」を受け継ぎ、学生と教員が一体となって自らが受け取ったバトンに上智大学らしい新しい叡智を付与して、次の世代へバトンを渡し続けています。これからも次の世代へ新たなバトンをつなぎ、少しでもよい世界にするために本学のアイデンティティである「他者のために、他者とともに」を根幹としながら、世界をフィールドに科学技術を通して未来を切り拓くリーダー養成を目指します。