上智大学理工学振興会


理工学振興会会報 ソフィア サイテック No.7
1996年4月発行


ちょっと拝見


石川島播磨重工業株式会社
舩山 康二 技術本部 管理部

石川島播磨重工業(IHI)は1853年、国内初の民間造船所として創業以来、総合重工業会社として、多岐に渡って日本の産業と経済を支えてきました。民間造船所として初めての蒸気船「通運丸」の建造に始まる歴史ある技術の蓄積と、最新のハイテク技術で、広く技術開発に取り組み続けるなど最先端技術で世界をリードし、未来を開拓する精神に溢れたエンジニアリング企業です。

 IHIには「機械鉄構事業本部」「産業機械事業本部」「エネルギー・プラント事業本部」「船舶海洋事業本部」「航空宇宙事業本部」の5つの事業本部があり、橋梁、土木建設機械、各種産業用機械、各種エネルギープラント、船舶、ジェットエンジン、宇宙開発機器等の製造を手掛けています。

 主な事業を紹介いたしますと、1945年に日本初のジェットエンジン「ネ―20」を開発して以来、様々なジェットエンジンを生み出し、近年ではV2500の開発・生産、GE90や次世代超音速旅客機(SST)の開発などに挑んでいます。

 また、原子力発電の使用済燃料の再処理過程で生じる放射性廃液を物理的に不安定な液体から安定した固体に変えるガラス固化の開発や、発電の際のエネルギー利用率を80%以上に高めるコージェネレーションシステムの開発を初めとして、燃料電池、石炭ガス化複合発電システムなど地球環境の保全のために数々の開発に積極的に取り組んでいます。

 この他には、日本の『ヒト・モノの流れ』を変えるビッグプロジェクトとして、東京湾横断道路(平成8年3月完成予定)と明石海峡大橋(平成10年完成予定)の東西2つの巨大な『動脈』を建造中です。東京湾横断道路は、東京湾の中央部を横断して神奈川県川崎市と千葉県木更津市を結ぶ全長15キロの地を潜り海を走る自動車専用道路です。工事も使用する資材も記録破りのスケールで、設計から施工まで、日本の最先端技術とノウハウが集められた、世界でも最大規模の海洋土木工事になっています。また、明石海峡大橋は本州四国連絡道路の、「神戸・鳴門ルート」の一部として建設中の吊橋です。完成すると全長が3910メートル、中央支間長(両方の主塔の間の長さ)が1990メートルになり、無論これは「世界最大」の吊橋となります。この二大プロジェクトの完成は、IHIの『技術をもって社会の発展に貢献する』という一貫した姿勢の現れです。


 私は、入社以来20年間技術本部技術研究所において種々の産業用、エネルギープラント用、過給エンジン用等のターボ機械の研究開発に携わりました。その間、基礎研究も楽しかったのですが、ターボ機械があらゆる分野に適用されているため、官公庁だけでなく電力、ガス、化学プラント、電機、自動車等の多くの業界の方々と接触できたのは大きな収穫でした。その後、技術本部の管理部門に在籍しておりますが、これが役にたっております。


プロフィール
舩山 康二 技術本部 管理部
ふなやま こうじ
1968年:上智大学理工学部物理学科卒業
勤務先:石川島播磨重工業株式会社
     技術本部 管理部
     〒135 東京都江東区豊洲 3-1-15
     TEL 03-3534-3327



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