上智大学 高校生のための理工学部ご案内 2020-2021
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Dean’s Message理工学部長からのメッセージ理工学部について社会のグローバル化は人々の意識より早く進み、社会、経済、科学、暮らしなど様々な分野に対し今までにない影響を与えるようになってきました。上智大学では、大学、学生にとってのグローバル化について考え、本学の「他者のために、他者とともに」の精神にもとづき、人々の生活や社会に役立つグローバル化、またはその教育を目指して実践を続けてきました。理工学部においては、本学の建学理念である「叡智が世界をつなぐ」をもとに、本学で自らが習得した叡智を自らの言葉で世界に伝え、自らの行動で世界に広め、発展させることができる学生を育てることがグローバル化と考えています。自らの言葉とは、多くは科学における発見かも知れませんし、環境や社会に対する深い洞察かも知れません。我々はすべての学生がこのグローバル化を果たせるように手助けをする組織です。また、本学部におけるグローバル教育は大学生の時だけに与えるものではなく、その教育は学生の一生涯に及ぶものと思って取り組んでいます。これを着実に実行するために、理工学部は多くの試みをして、絶え間なく変革を続けています。2008年には5学科1研究所から現在の物質生命理工学科、機能創造理工学科、情報理工学科の3学科に改編しました。これにより、幅広く科学技術の基礎を学び、専門性を極めながら、専門家に限らず、世界の様々な地域、人々と連携できる感性や知識=「複合知」を備えることを可能にしてきました。組織としてのグローバル化にもいち早く着手し、2012年秋学期から学部にグリーンサイエンスコースとグリーンエンジニアリングコースが開設され、留学生等に対して英語で授業が行われています。2013年秋学期からは、講義や論文指導を含むすべての教育が英語で受けられる大学院のグリーンサイエンス・エンジニアリング領域が開設されました。さらに、研究面においては2020年から3つの研究拠点を設立し、本学ならではの創造的かつ融合的な研究を開始しました。一学科の一研究室で行う研究だけではなく、多分野の学内外、国内外の研究者と学生が集まり、最先端技術の研究に挑んでいきます。このように上智大学理工学部は時代や学生とともに変革し、個々人の可能性を追求し、それを育んでいくところです。我々と一緒に、皆さんの能力を最大限に引き出し、それをグローバル社会に暮らす全ての人々のために役立てましょう。理工学部長・理工学研究科委員長物質生命理工学科 陸川 政弘 教授 06

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