上智大学 高校生のための理工学部ご案内 2020-2021
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研究例異なる伝搬モードを用いて複数の信号を多重し、1秒間に伝送できる情報量を増やすため、光ファイバ中で特殊な電界分布を持つ光を生成する方法を研究しています。空間モード多重伝送のための特殊電界分布を有する光の生成外部からの擾乱に強く、また光が弱くなっても通信が可能な特殊な光信号生成法と、その信号光を元の電気信号に戻すために必要な光回路の研究をしています。高性能光受信のための光回路の研究高橋 浩 教授研究室紹介1定期的なゼミで発表し通信技術の基礎知識を習得します。2議論が白熱し板書して説明する大学院生。3信号波形を評価する実験。4新しい光通信方式を検証する光学実験。 超高速光ファイバ通信技術の研究1234研究室■高橋研究室(情報理工学科)ホームページや動画の閲覧、SNSなどのインターネットサービス、携帯電話、銀行のATMやテレビ中継と言った業務用通信など私たちが日々使っている情報は、光通信ネットワークを用いて伝送されています。デジタル情報をレーザー光の点滅で表現し、その光を直径0.125mmの細いガラスでできた光ファイバを通して遠方に(場合によっては海底ケーブルを使って地球の反対側まで!)届けるのです。今後、AIやIoT(internet of things)などの発展により増え続けるデジタル情報に対応し、1秒間に送ることのできる情報量(ビット数)を増やすため、光信号生成に様々な工夫をする必要があります。当研究室では、光ファイバ中を伝搬する光の状態を最適化する方法や、送信機・受信機で使われる光回路の研究を行い、超高速の光通信を実現する新しい技術を創出することをめざしています。31

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