上智大学 高校生のための理工学部ご案内 2020-2021
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研究例私たちの研究室では、AI × IoT × Humanをキーワードに、インタラクティブで知的な情報通信技術の研究を行っています。機械学習、シミュレーション、人間行動計測を基盤とした応用研究を通して、情報通信技術の人間中心設計を提案することを目指しています。現在行なっている応用研究の例には、深層学習を用いた車いすセンシングデータからの歩道バリアの可視化、プライバシーに配慮した超低解像度画像センサを用いた屋内人間行動認識、脳波計を用いた感情や集中度の定量化、数理モデルを用いたコミュニティの意思決定メカニズム、汎用人工知能実現に向けた脳の計算機モデル、高齢者の技術受容メカニズムの調査などがあります。学生と教員とが一丸となって、最先端の学術研究の遂行を目指しています。深層学習はデータから特徴量を自動的に獲得する点でこれまでの機械学習とは異なる手法です。私たちは獲得された特徴量を詳細に分析し再利用することで、時系列データ、画像データなどの実世界データの分類・可視化を効率的に行う手法とその応用研究を行なっています。深層学習を用いたデータ分析移動や学習、共同作業などの特定のタスクを行う人間の様子を詳細に計測・分析することで、未来の情報通信技術に役立つ技術や知見の確立を目指しています。計測方法には、脳波を含む生体信号や振動の計測などの工学的手法から、心理尺度やエスノグラフィーなどの社会科学的手法までさまざまな方法を用いています。人間行動計測と分析矢入 郁子 准教授1互いに脳波計を付けあって計測技術を学ぶ大学院生たち。2教員の学部生への指導の様子。3深層機械学習用マシンの前でディスカッションする大学院生たち。4経路統合の実験で原点をフィードバックするために自作した装置を被験者に説明する学部生。情報通信技術の人間中心設計1234■ 矢入研究室(情報理工学科)30

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