上智大学 高校生のための理工学部ご案内 2018-2019
33/44

研究例分散画像が一定数集まった時だけ元画像が復元できる視覚復号型秘密分散法の実社会での応用について研究しています。視覚復号型秘密分散法の実現と応用に関する研究フラッシュメモリは書き換え可能回数に限界があります。この限界を緩和して素子の長寿命化を図る情報の表現について研究しています。フラッシュメモリの長寿命化を実現する符号化に関する研究澁谷 智治 教授研究室紹介1研究の進捗状況をセミナーで報告します。2エラーを訂正する符号化法の一例。3様々なアプリケーションも研究に活用します。4次回のセミナーに向けて各自の研究テーマに取り組みます。 情報の符号化に関する数理的研究1234研究室■澁谷研究室(情報理工学科)画像や音声のデータを保存する際には、記録容量を節約するためにデータの圧縮が欠かせません。また、機密データを盗聴や改ざんから守るためには強固な暗号が必要です。一方、データの記録や送信に用いられるデジタル信号には、外部ノイズの影響によりエラーが頻発するため、エラーを修正して信頼性を向上するためのデータの冗長化が有効です。このように、データに対して容量の削減や秘匿化、信頼性向上などの機能を付加する仕組みを「符号化」と呼び、身の回りのあらゆる情報通信・記録装置には高度な符号化技術が組み込まれています。本研究室では、より効率的で効果の高い符号化技術を、高度な数学を用いて実現する研究を行っています。また、これらの符号化技術の新たな応用についても検討を進めています。31

元のページ  ../index.html#33

このブックを見る