上智大学 高校生のための理工学部ご案内 2018-2019
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研究例私たちは音楽脳の研究をしています。手法は主にfMRIを用いた脳イメージングによる脳内ネットワークの解析です。実験には多数の音大生や音楽家の方々に参加していただいています。上智大生の脳データと比較することによって、幼少期からの継続的な音楽トレーニングによってどのような音楽脳がつくられていくのか、演奏が脳のどのような機能ネットワークを用いて行われるのか、音楽が脳(心)にどのような(またどのようにして)影響を及ぼすのかということ等を研究しています。音楽がなぜ豊かな感情を引き起こすのかということや、オペラの魅力、歌声の優しさなどについて脳科学的に語れる日が来ると思います。さらに、音楽が持つ癒しの力、芸術性、人と人をつなぐ効果など、脳科学的に研究したいことが多数あります。音大生の脳は音楽トレーニングによって、異種の情報を処理する脳部位がより強くつながったネットワークを持っていることや、逆にスキルに関するネットワークが刈り込まれ小さくなっていることなどを明らかにしました。音大生の脳声楽と器楽で演奏時の脳内ネットワークはどう違うのかということを研究しています。脳の使い方に違いがあるのかどうかということや、演奏時に脳内でどのような情報処理がされているのかなどを明らかにします。演奏時の脳内ネットワーク:声楽vs器楽田中 昌司 教授1研究室ミーティング。2研究討論。3研究指導。4桐朋学園大生との交流(研究室ミニコンサート)。音楽表現と感性の脳ネットワーク研究1234■ 田中研究室(情報理工学科)30

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