上智大学 高校生のための理工学部ご案内 2018-2019
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研究例燃料が局所音速より高速で燃焼する場合、高速燃焼と分類されます。この種の現象では、伝播火炎前方での衝撃波の発生が常に観察されます。高速燃焼と衝撃波水陸両用機は、水上発着が可能な航空機です。そのような航空機の設計とは、主に、翼・胴体の構造強度や空力効果の計算、および適切なエンジン選択を意図しています。水陸両用機の設計 ジェミンスカ エディータ 助教本研究室では、一般に爆轟という呼称で知られている高速燃焼(2800m/秒)の研究を行っています。燃料燃焼過程の進行速度は、局所音速よりも高速です。研究は、数値計算と実験の二つの側面から行っています。反応性混合気中で発生する衝撃波、圧力波、爆轟波、火炎、自己着火は、ハイスピードカメラと圧力センサーを使用して観測することができます。私たちの関心対象の一つに、緩慢燃焼から急速燃焼への変化である爆燃‐爆轟遷移(DDT)があります。こうした研究の成果は、安全規制の策定やデトネーション・エンジンの開発に応用されています。研究室では、水陸両用機の設計にも取り組んでおり、コンピューター・シミュレーションによる性能検証を行っています。研究室紹介1角型デトネーション管の構成部品。2ガス制御盤。3システムへのガス送入。4二相デトネーション・タンク。爆轟現象と航空宇宙1234研究室■ ジェミンスカ研究室(機能創造理工学科)29

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