上智大学 高校生のための理工学部ご案内 2018-2019
30/44

構造物に大きな力が加わると、破壊が生じます。安全な構造物を設計・製造するためには、構造物にどのくらいの力が加わるとどのように壊れるかを正確に予測する技術が必要となります。そのために、理論・実験・コンピュータシミュレーションが用いられています。私たちの研究室では、航空機構造の強度信頼性に関する研究を行っています。航空機は300万点にも及ぶ多数の部品から構成される「空飛ぶ機械」であり、極めて高い強度信頼性が要求されています。したがってその設計工程は長い期間を必要としますが、コンピュータシミュレーションの積極的利用によって、設計工程の短縮や不具合発生の未然防止に役立てることができます。当研究室では、とくに構造物の強度試験をコンピュータシミュレーションに置き換えるための解析技術の開発を学外の研究グループや関連企業とともに行っています。研究例長嶋 利夫 教授1ひずみゲージによるひずみ計測。2CFRP積層板の引張試験。3強度解析の報告会。4X線CT装置による損傷計測。航空機設計におけるバーチャルテスティング1234■ 長嶋研究室(機能創造理工学科)航空機構造の軽量化のために用いられるCFRP(炭素繊維強化複合材料)構造を対象とした強度解析手法の開発を行っています。CFRP構造の損傷進展解析手法の研究最適な航空機構造を設計するために用いられる流体解析、構造解析、損傷進展解析を組み合わせた手法の開発を行っています。航空機構造の流体・構造・強度の連成解析手法の研究28

元のページ  ../index.html#30

このブックを見る