上智大学 高校生のための理工学部ご案内 2018-2019
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3学科の特長Faculty of Science and Technology大学院の領域レーザー科学情報・通信、医療、エネルギー、基礎科学から電化製品に至るまでさまざまな場面で応用され、我々の生活に無くてはならないものとなっているレーザーについて、その原理や特性を理解し、利用するために必要な知識を習得する。熱エネルギー変換内燃機関を例に、熱エネルギーが動力に変換されるプロセスや、エネルギー効率の最大化を試みる際にこの効率を左右するパラメーターについて理解を深める。学習・記憶・認知脳の機能を、感情や思考といった広い範囲を含めて理解し、ネットワーク的視点を重視して学ぶ。天然有機化学多様な生物活性と複雑な構造をもつ、自然界が創出する有機化合物を人工的に化学合成する方法を学ぶ。エネルギーと材料火力・原子力発電から将来期待されている水素エネルギー社会に至るまで、極限環境で使用される金属材料とその土台となる基礎学問について交互に学ぶ。信号基礎論情報の担い手となる信号について、基本的な理論から、実際の情報通信で活用されるさまざまな技術(フーリエ変換と信号の解析、信号検出理論など)について学ぶ。機能性高分子電子・イオン伝導性、発光、超強度、生体適合性などの特異な性質・機能を持つ高分子材料の合成方法、および燃料電池、電界発光素子、人工心臓などへの応用を学ぶ。ロボット工学ロボットの運動の解析と抑制に関する基本知識を修得する。特にロボットの運動学と軌道プランニング、ロボットの姿勢制御と軌道追従制御の基礎を理解する。情報システム工学情報システムを構築する際に検討すべき要件にそって、目的・定義、種類、形態、処理単位、構成要素、開発形態などについて、理論的・体系的に理解を深める。離散数学有限で離散的な(実数のように連続的ではない)対象を扱う分野で、情報科学の基礎となっている離散数学の基礎を学ぶ。一筆描き、地図の色分け問題などを考察するグラフ理論などをとり上げる。植物バイオテクノロジー植物の組織培養、遺伝子導入技術、遺伝子組換え作物の開発、さらに現在も続く安全・技術上の課題をテーマとして、植物を用いた遺伝子工学の知識を深める。パワーエレクトロニクス電車やロボット等のモータ駆動や、再生可能エネルギーなど、電力を取り扱う近年のあらゆる装置に用いられている、電力用半導体を用いた電力変換制御技術であるパワーエレクトロニクスについて学ぶ。神経情報学神経細胞内や細胞間の情報伝達のしくみや疾患におけるそれらの変化、神経細胞による回路網の構築とその応用について学ぶ。多様性生物学生物が環境の変化に適応することで多様な種に分化してきた進化のプロセスを学ぶ。そのうえで、今日の急激な環境変化を考察する。光エレクトロニクス半導体レーザー、光検出器など光エレクトロニクス素子の基本構造と動作原理、および光ファイバー通信などの装置やシステム応用に関して学ぶ。情報通信工学通信網の構成やアーキテクチャ、データ通信の制御方式、トラヒック理論など、情報通信の共通原理について、有線/無線通信やインターネットなどの媒体ごとに理解する。ソフトマテリアル液晶、ゲル、界面活性剤など、固体と液体の中間の性質をもつソフトマテリアルについて、その特有の性質を化学構造・物理状態に関連づけて学ぶ。設計工学ユーザーニーズに基づく新たな装置やシステムを実現する設計・開発について、要求された性能や機能を満足させる工業的な解を導き出すプロセスを具体的に学ぶ。生産工学工場レイアウトや生産ラインの設計など、原材料から製品までの物の流れに関わる工程システムと、生産計画や在庫管理など、情報の流れに関わる管理システムについて学ぶ。暗号・符号理論と情報セキュリティ情報ネットワークを効率的に利用し、信頼性やセキュリティを確保するための符号・暗号技術。その基礎となる理論について、誤り訂正符号や鍵暗号などを例に学ぶ。ヘテロ原子の有機化学医薬品などの開発に有用とされる、ヘテロ原子由来の物性や反応性、機能特性をもつ有機化合物の合成法などについて学ぶ。超伝導(超電導)物性超伝導現象を理解するために、低温での電気伝導特性と超伝導の基礎を学ぶ。また、超伝導材料の設計の元となる知識を習得する。次世代のエネルギーを担う工学的応用についても学ぶ。福祉情報学情報の観点から、障がい者支援について理解を深める。聴覚障がい、発声障がいをもつ人とのコミュニケーション方法や、現代の福祉・医療と情報との関わりなどを検討する。グリーンケミストリー化学物質の製造から廃棄までの全過程で、環境に与える負荷を最小限に抑えるため、有害物質の不使用、無害化・発生抑制、エネルギーの効率利用などについて学ぶ。量子統計力学低温での物質、ミクロな物質の理解に必要不可欠な、量子力学に従う粒子集団の扱い方を学ぶ。金属や半導体の例などをあげ、物質の理解を深める。ヒューマンコミュニケーション人が脳のなかのメッセージを“ことば”を介して伝え合うというコミュニケーションの基本から、ヒューマン・マシン・インターフェース、情報通信ネットワークまでを学ぶ。細胞機能工学単純な体制と小さなゲノムを持つにも関わらず、多様な代謝経路を持つ微生物を中心に、環境管理や人間生活にとって有用な物質生産能力、代謝などの諸過程とその応用について学ぶ。ナノマテリアル新しい概念を持ち、新しい機能を生み出す可能性を持ったナノテクノロジーと同じスケールを舞台とした材料であるナノマテリアルについて、具体的に学ぶ。シミュレーション工学現実を仮想環境で再現し、各種の実験を行うシミュレーション技術について、離散型や連続型などのシミュレーションの種類、シミュレーションの妥当性など、多角的に学ぶ。数理ファイナンス基礎為替、金利、派生商品、保険などの金融実務やリスク管理で活用される数理ファイナンス。確率論の基本的概念を利用し、オプション価格の決定を中心とした基礎を学ぶ。キーテーマの専門科目の例生物科学機械工学応用化学情報学化 学電気・電子工学物理学数 学伝統的学問体系とは異なる新しい学科構成。どの学科を選択すればよいか、高校での得意科目と、大学院へ進学したときの専攻領域を参考にしてください。理工学部の学び 17

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