上智大学大学院案内
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専門学校令による上智大学の開校大学令による大学として新発足理工学部 機械工学科、電気・電子工学科、物理学科、化学科開設クルップホール竣工式、理工学部開学式及び3号館竣工式理工学部 数学科開設、4号館竣工大学院理工学研究科 機械工学、電気・電子工学、応用化学、化学、物理学の各専攻修士課程開設大学院理工学研究科 機械工学、電気・電子工学、応用化学、化学、物理学の各専攻博士課程開設大学院理工学研究科 数学専攻修士課程開設理工学部一般科学研究室開設大学院理工学研究科 数学専攻博士課程開設大学院学則改定、博士前期・後期課程に変更9号館竣工大学院理工学研究科 生物科学専攻博士前期課程開設クルップホール、パワーステーション1・2竣工大学院理工学研究科 生物科学専攻博士後期課程開設理工学部創設25周年記念式典上智大学理工学振興会設立上智大学理工学部リエゾンオフィス設立系統的科学英語教育の開始(文部科学省「現代GPプログラム」採択)理工学部5学科1研究所を物質生命理工学科、機能創造理工学科、情報理工学科の3学科に再編大学院理工学研究科7専攻を理工学専攻の1専攻に再編理工学専攻に8領域(機械工学、電気・電子工学、応用化学、化学、数学、物理学、生物科学、情報学)を設置グローバル社会に対応する女性研究者支援の強化(文部科学省「女性研究者活動支援事業」採択)理工学部創設50周年記念式典英語で学位を取得できるプログラム(理工学部物質生命理工学科グリーンサイエンスコース、理工学部機能創造理工学科グリーンエンジニアリングコース)の開設上智大学創立100周年英語で修士・博士の学位を取得できるプログラム(大学院理工学研究科理工学専攻グリーンサイエンス・エンジニアリングコース)の開設国際化対応能力の強化(文部科学省「スーパーグローバル大学創生支援事業」)191319281962196519661968196919701972197619771978197919811987198920002005200820092012201320141960上智大学理工学部は、その当時に新設された他大学理系学部と異なることが多々ありました。それは、日本と同じ敗戦国であり、国の復興に力を注がなければならない時期に西ドイツ国から多大の援助を受けたことです。3号館建設時の鍬入れに西ドイツ国のアデナウアー首相も出席してくださったこともその一つです。さらにケルン教区から多額な援助を受けました。また、民間のクルップ財団やフォルクスワーゲン財団からも多大の援助を頂き、それにより理工学部が発展する礎が築かれたことです。これらの援助は日本が経済発展した後の1982年まで続いていました。ドイツのクルップ、カール・ツァイス、シーメンスなどから贈られた最新鋭の機械や設備は、多くの他大学研究者の羨望の的でした。当時の経団連会長を会長とする理工学部設立後援会(61年1月発足)の献身的な活動、ローマ教皇庁、アメリカのカトリック団体、ローマのイエズス会本部からの支援もありました。1962上智大学が、理工学部を創設しなければならなかった第一の理由は、イエズス会の基本的な教育の原則である、“あらゆるものに神を見出す”という、イエズス会の創立者、ロヨラ・イグナチオの教えでした。キリスト教的な愛の精神と、科学技術の結びついた教育は、当時の日本の大学としては画期的な特色で、そのため上智大学への期待も大きく、優秀な先生方が集り、今日の理工学部の発展の基礎を築きました。1976理工学部が創設15周年を祝った1976年、当時のピタウ学長が「理工学部に期待すること」と題して、すでに「科学教育の社会的責任」と「第三世界のための科学・技術」とを挙げました。すなわち、貧困の問題に関わる社会的なチャレンジ、環境の問題に関わるエコロジカルなチャレンジ、教育の問題に関わる文化的なチャレンジ、人間性そのものの問題に関わる倫理的なチャレンジになります。2008科学技術における学問の細分化および学問間の障壁、科学倫理問題等、科学技術の進化・発展に伴い、人類が直面するこれら諸問題に対して、これまでの理工学部の学問体系に基づいた5学科・1研究所体制では適切に対応しきれない面が顕在化してきました。この様な状況に柔軟に対応するため、地球環境と永続的に融和する道を複合的な視点で探り、人間活動が多様化・複雑化し、知識に基づき技術革新が加速的に進む知識基盤社会への転換に柔軟に対応するため、新理工学部では3学科体制となり、“人間環境支援型理工教育研究”を目指すこととなりました。同時に、大学院理工学研究科については、7専攻を、学際的な協力も活発な理工学専攻の1専攻に再編しました。未 来将来にわたって理工学部は上智大学の建学精神に基づいて開設された原点に戻り、「基礎に重点を置く教育」、「理学と工学の融合」、また「国際視野を持つ学生の養成」など、世界の国々の進歩に貢献しうる人材を育成するとの目標実現に向け、次の50年に向けてスタートしています。理工学部・理工学研究科の歴史History創設から50年余りにわたる主な歩み03

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